当社は伊方町(愛媛県西宇和郡)と共同企画・開発した顔認証システムを、避難所の受付プロセスに導入する新たな試みを行いました。
1.本活動について
顔認証システムは、連携協定を締結している伊方町と当社で立ち上げた高齢化の諸課題解決に取り組む「伊方町チャレンジフィールドプロジェクト」のひとつとして、共に企画・開発したDX基盤です。
メインサービスとして、スマートフォンやクレジットカードを持たない高齢者でも、顔写真データとデジタルマネーを紐付けて本人認証し「顔パス」で買い物ができる機能を提供しています。
そこに、住民データベースを活用した地域コミュニティ活性化のための新機能「イベント出席登録」を追加実装しました。
伊方町が開催する各種イベントへの参加記録のほか、災害時の「避難管理」にも活用の場を広げるため、2024年10月17日(木)に行われた愛媛県原子力防災訓練にて、初めて顔認証による避難受付を実施しました。
2.安全・確実な避難所運営を支援
顔認証システムを活用することで以下の効果が期待できます。
・通常の身分証明書による本人確認が困難な状況下でも、顔認証のみで本人確認が可能。
・紙での対応と比べ、避難所での受付時間が大幅短縮。
・感染症対策の観点からも、接触を最小限に抑えた受付方法として有効。
〜今後実装予定の機能〜
・町民の避難場所、各避難所の受入状況を管理サイト上でリアルタイムに把握が可能。
・家族や親族が避難所にいるかどうかの確認が容易になり、安否確認の手間を大幅に削減。
3.今後の取り組み
チャレンジフィールドプロジェクトで伊方町と当社で注力して取り組んでいるのは、高齢化社会の諸課題解決です。自立的な健康づくり、買い物、共食など、介護予防に繋がる様々な取り組みを検討しています。
伊方町発の健康長寿「IKATAモデル」として、国内の様々な自治体に展開していくことで、各地域が高齢化社会の課題に効果的に対応できるようになることを目指してまいります。
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