〜飲食店を取り巻く環境の激変に対応すべく、持続可能な飲食ビジネスに係るDXを共創～

　株式会社スカラ（本社：東京都渋谷区、代表取締役：梛野憲克、以下「当社」）は、飲食企業に特化した人材紹介サービス・求人広告プラットフォーム・研修サービスを提供し、独自のネットワークを築くクックビズ株式会社（本社：大阪府大阪市、代表取締役：藪ノ賢次、証券コード：6558、以下「クックビズ」）とともに、持続可能な飲食ビジネスに係るDXの共創に取り組んでいくため、これらを目的とした業務提携に係る契約（以下「本業務提携」）を本日締結するとともに、当社子会社である合同会社SCLキャピタルが運営する社会問題をビジネスで解決する企業に投資する「価値共創エンゲージメントファンド」であるSCSV1号投資事業有限責任組合は、クックビズが実施する第三者割当増資（以下「本第三者割当増資」）の引受けを決定しましたのでお知らせいたします。

１. 背景と目的

　当社は、創業以来、IT/IoT/AI・新規事業開発・ファイナンスにより顧客のニーズを柔軟に形にしながら独自のストックビジネスモデルで継続成長してきました。そして更なる成⻑を⽬指し「クライアントとともに社会問題をビジネスで解決する、価値共創企業」へと、進化の道を歩んでおります。当社は、培ってきた３つの能⼒「①真の課題を探り出す能⼒」「②リソースの埋もれた価値を炙り出す能⼒」「③課題とリソースの最適な組み合わせを提案・実⾏し価値を最⼤化する能⼒」をもとに、国内の⺠間企業だけでなく、国内外の⺠間・政府・⾃治体へとサービス提供の範囲を拡大し、地域、国、地球レベルの課題を解決するための価値共創プラットフォームを実現してまいります。

　クックビズは、現在の新型コロナウイルスの影響による飲食企業を取り巻く環境変化に対して、DXをキーワードに飲食ビジネスを本質的に捉え直す機会として研究を重ねてまいりました。今般、クックビズと当社はこの大きな環境変化に立ち向かうべく、共創して持続可能な飲食店ビジネス構築を推進いたします。昨今の情勢で浮き彫りになった飲食サービス業の本質的な課題である「低い労働生産性」「店内売上・新規顧客の依存」を改善すべく、DXによる事業再構築支援を行います。

　クックビズの取引先である中規模の飲食企業は、その規模が起因して個々の事業形態にあったシステム導入が難しく、部分的・対処的にシステムを導入するも本質的な課題の解決には寄与していない現状があります。これらの課題に対し、本業務提携により、飲食業界において幅広いネットワークを有するクックビズと、損害保険会社のDXをはじめとして様々な業種業界のお客様に最適なITサービスを数多く開発・導入してきた当社が共創することで、事業規模・形態にあったIT/IoT/AIシステムの開発・導入や既存システムへの統合的導入支援を目指してまいります。具体的には、テイクアウト・デリバリー・ミールキット・冷凍食品・物販等のD2Cを含むECの拡充、サブスク・デジタルチケット・クラウドファンディング等の導入によるキャッシュポイントの多様化、画像認識AIやサーモグラフィによる顔認識・SNS・CRM等を活用した新規顧客のリピート化、顧客ロイヤルティの醸成等の実現を追求することで飲食店の抱える課題の本質的な解決に取り組みます。また、こうしたDXには欠かせないデジタル人材の採用支援や教育支援、高度人材のシェアリング等の事業化に貢献してまいります。

　さらに、弊社の子会社であるジェイフェニックスリサーチ株式会社（以下「JPR」）によりクックビズへのIR支援を行います。JPRが得意とするGCC経営のフレームワーク（価値創造経営支援の思考ツールや経営デザインシート）を活用し、企業価値向上を図ります。

　以上より、クックビズと業務提携を締結することにより、両社において高いシナジー効果が得られると思慮されることから、当社はクックビズとの業務提携契約を締結することを決議いたしました。

2.　業務提携会社の会社概要

（注）持株比率は、2021年５月31日時点の株主名簿上の株式数によって小数点以下第2位を四捨五入して算出しております。

3. 本第三者割当増資の概要

4. 今後の見通し

　本業務提携および本第三者割当増資により、両社の中長期的な企業価値の向上につながるものと考えておりますが、現時点での当期業績に与える影響は軽微であると見込んでおります。今後開示すべき事項が生じた場合には、速やかにお知らせいたします。