〜「人と人との『思いやり』をテクノロジーでスコア化し、関係人口を生み出すプロジェクト」 〜
当社が提供する官民共創マッチングプラットフォーム「逆プロポ」にて、マッチングが成立しました。株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役:名和 亮一、以下「ISID」)のオープンイノベーションラボ(以下「イノラボ」)が進める、「人と人との『思いやり』をテクノロジーでスコア化し、関係人口を生み出すプロジェクト」に対し、京都市と生駒市がエントリー。今後当社は、ISIDおよび京都市、生駒市とともに、「思いやり活動スコア」を用いた関係人口創出やまちづくりの推進の可能性を、協働で調査していきます。
本プロジェクトの背景と概要
「逆プロポ」とは、従来の官民連携の手法である「公募プロポーザル(自治体が地域課題の解決策を民間企業から公募する仕組み)」を180度反転させたサービスです。社会課題の解決に関心の高い民間企業が公募主となり、「テーマ」を設定。それに対し、自治体が自ら抱える地域課題のエントリーを行いマッチングすることで、両者が持つリソースを活かした官民共創型の取り組みを進めることができるプラットフォームです。
【逆プロポホームページ】https://gyaku-propo.com
現在、多くの自治体では、人口減少トレンドを迎える中で、地方創生を基軸としたまちづくりの推進に取り組んでいます。地方創生の中心概念の一つとして地域や地域住民と多様に関わる人々を指す「関係人口」があり、これを創出するためさまざまな取り組みが実施されていますが、体系的に施策立案されている事例はあまり見られないのが実情です。
イノラボは、この関係人口に着目し、「ソーシャル・スコア」を媒介とした新しいまちづくり施策の開発を進めています。具体的には、地域に対して貢献的・利他的な行動を取った人を住民・非住民問わずスコアリングし、蓄積されたスコアに応じて地域が対象者にインセンティブを与えるといった「助け合いのサイクル」を作り、地域に住む人同士、都市部に住む人たちが一緒になり、互いに楽しみながら助け合う関係性を育む、というコンセプトを策定。2019年からは有機野菜発祥の地として有名な宮崎県綾町において「AYA SCORE(アヤ スコア)」というアプリケーションを活用し、個人の“まちへの貢献”や“思いやり活動”をスコア化する実証実験を展開してきました。
イノラボは、本コンセプトのブラッシュアップによる新製品開発を検討するため、当社が提供する、官民共創マッチングプラットフォーム「逆プロポ」を通じて、本プロジェクトへ参画する自治体の公募を本年8月上旬より実施し、その結果、このたび京都市と生駒市の参画が決定しました。
今後、本プロジェクトでは、ISIDが保有するリソースやこれまでの知見を活用し、京都市および生駒市とともに、「思いやり活動スコア」を用いた関係人口創出や、まちづくり推進の可能性を協働で調査し、全国の自治体が抱える地域課題の解決に向けて、未来志向で画期的なソリューションを検討してまいります。
選定先 | 応募理由・まちの課題 |
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京都市 | ソーシャルキャピタルとしての「市民力」の指標のあり方について議論を進めており、地域に資する行動のスコア化についての取り組みが、市民協働イノベーションエコシステムの実現にもつながる可能性を感じている。 |
生駒市 | 地域活動の可視化が地域コミュニティ形成や地域消費の活性化に寄与しうるのかについて、本事業を通して、他自治体で取り組まれた中で見えてきたメリットや課題、新しいアイデアなどの知見が得られることを期待している。 |
「逆プロポ」事務局(スカラグループ内)
URL:https://gyaku-propo.com
メール:fujii@socialx.inc(担当:藤井)